Glossary ブランディング用語集

ブランディング用語集

キャズム

Chasm(英)。ハイテク市場の商品やサービスを普及させるために、どうしても越えなくてはならない市場の「溝」を指す。キャズム理論では、対象市場の構成者を新技術の受容度合いからイノベーター(革新者)、アーリーアダプター(初期採用者)、アーリーマジョリティ(前期追随者)、レイトマジョリティ(後期追随者)、ラガード(遅滞者)の5つに分類する。イノベーターとアーリーアダプターは容易に取り込めるが、市場に占める割合は合わせて16%程度であり、普及には至らない。アーリーマジョリティ以降の割合は大きいが、彼らは実利を重んじるため、商品やサービスを一段と洗練させる必要がある。アーリーアダプターとアーリーマジョリティ―の境にあるのがキャズムであり、容易に越えることができない。アメリカのマーケティングコンサルタント、ジェフリー・ムーアが提唱した。