YMCA

誰もがよくなる「ポジティブネット」をひろげる

長い歴史の中で培ってきた宝をYMCAの価値として、日本の未来に広げるブランドリバイタルプロジェクト

Client公益財団法人日本YMCA同盟
Industry公益財団法人(職業教育、語学教育、健康教育、野外教育、保育事業、国際交流活動など)
Categoryグループブランディング
Serviceブランドコンセプト・パーパス・理念構築スローガン、ステートメントVI(Visual Identity、ロゴ)ブランドスタイルブランドガイドライン
課題

青少年教育におけるパイオニアとして多様な分野で活動してきた日本のYMCAは、事業の拡がりや時代の移り変わりとともに日本におけるブランドのプレゼンスが低下していました。 そのような中“オールジャパンYMCA”の革新を方向づける中期計画がスタートし、「新しい時代に対応したあり方」「果たすべき社会的使命」「次世代に引き継ぐためになすべきこと」を整理し内外に向け表出することが求められていました。 歴史の中で培ってきた宝を未来への力とし、選ばれる存在となるべく、2015年からリブランディングに着手しました。

分析

事業領域が幅広く、活動内容も豊富な一方で、YMCAが何の団体なのか知られておらず、イメージの拡散につながっていました。 また、実体とは異なる宗教色の強い団体なのでは、というイメージも一定あり、YMCAへの理解・共感の障壁になっていました。 更に、様々なブランド接点において、視覚的なコミュニケーションに統一感が無く知覚品質に課題があり、事業内容や活動内容がブランドイメージにつながっていない状況でした。 各事業、活動や各地域で中身における強みや独自優位性を精査しつつ、YMCA全体の横ぐしとなる、社会や生活者にとっての価値とは何かを定め、「何をしている団体か」を社会に分かり易く伝えることが最も重要でした。

解決策

全事業、全地域を対象にリサーチを行い、YMCA全体として現状の姿、今後なりたい姿、今後目指したいイメージ、期待される姿を整理し、その結果を立脚点としてブランドコンセプトを策定し、内外に効果的に発信するため、スローガンを開発しました。 また、コンセプトを可視化したロゴ、ブランドスタイルを開発。日本のYMCAとして一貫したブランドイメージを確立し、その集大成の一つとして、様々なステークホルダーにブランドコンセプトを共有できるよう、ブランドブックを作成しました。

説明画像
スローガン

スローガン

マイナスな影響を最小化するセーフティネットから、人が互いの存在や個性を認め合い高め合うことのできる、善意や前向きな気持ちによってつながる「ポジティブネット」のある豊かな社会を創ることをビジョンとしました。 提供価値である、「みつかる。つながる。よくなる。」の結びを、ブランドスローガンでは「よくなっていく。」として、出会いとつながりから生まれる「よくなる」チカラが連鎖して、一人ひとりが、そして地域が、社会が「よくなっていく」、という願いをスローガンにを込めました。
ロゴデザイン

ロゴデザイン

愛称は”ポジティブY”。鳥が飛び立とうとする瞬間の姿を、アルファベットのYが想起される形に重ねあわせています。右上の赤い逆三角形には、YMCA正章に記された「全人」の精神と、YMCAが約束するブランド価値「みつかる。つながる。よくなる。」の両方が込められています。曲線と赤い色によって、生命の息づかい(生命感)と、希望ある豊かな社会を実現して行こうというYMCAのポジティブな姿勢を示しています。
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名刺画像
YMCA Brand Book
YMCA Logo

キャンペーンロゴデザイン

教職員や子どもたちがピンク色の服や小物を身に付け、いじめ反対をアピールする「YMCAピンクシャツデー」。いじめに関する授業を行うなど、この問題について考え、いじめられている人たちと連携する想いを表しています。グラムコは、2019年と2021年、ピンクシャツデーのフライヤーとポスターを制作しました。 また、1920年に六甲山麓で行われた日本最初のキャンプに始まった、「YMCAキャンプ100年」のロゴを2020年に制作するなど、継続的なサポートを行なっています。
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Other works