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資料請求・お問い合せ

よくある質問

よくある質問・FAQ・用語集

ブランドを語るとき、私たちグラムコはなるべく専門用語を使わないように努めています。
とはいえ、詳細をご説明するとき、どうしても使わざるを得ない局面があるのも事実です。
ここでは、比較的よく登場する用語をご紹介します。
用語辞典としてご活用ください。

FAQ 用語集

FAQ

契約までの流れはどのようなものでしょうか

お問い合わせいただいてから、ご契約に至るまでの主なフローは下記のとおりです。

  1. Webサイト・お電話によるお問い合せ
  2. グラムコからのご連絡
  3. ご訪問
    お問い合わせ内容の確認/グラムコ紹介(実績・メソッド)
  4. ご提案
  5. ご検討期間
  6. ご契約
グラムコに依頼した場合、どこまでサポートしてもらえるのでしょうか

グラムコは、ブランドコンサルティングファームとして、さまざまな企業のブランド構築をサポートしています。
単にVIを開発するなどデザイン領域のソリューションだけでなく、経営戦略とブランド戦略との連動という観点からマネジメントレベルの課題解決や、最先端のブランドメソッドによるサービスを提供しています。
そのため、リサーチ・統合分析、戦略・コンセプト立案から、デザイニング、ブランド接点の開発まで、
一貫したサポートさせていただくことが可能です。
さらにブランド接点開発の観点からは、ウェブサイトやECサイトの構築、店舗・ショールームの設計まで行います。
また、社内活性化を目指したインターナル活動のサポートや、マーケティングリサーチから商品開発などもご相談ください。

ブランド構築に取り組むことで、どんな効果が期待できるのでしょうか

まず第一に、社内・グループ内の求心力を高め、それを企業や組織の活動基盤とすることができるようになります。
ブランド理念、ビジョン、バリューなどブランドコンセプト(目指すべき姿)をしっかり構築したのちに、これを内部で共有し、社員の皆さん、関係者の皆さんがベクトルを合わせて活動していくことで、成果が得られるのです。
第二に、コンセプトに則った商品開発、販売活動などを徹底することで、ばらばらではなく1つのブランドとしての認知、理解、共感を得られるようになり、顧客や社会との絆を創り上げることが出来ます。
第三に、ブランドという確固たる資産、知的財産を持つことで、永続的な企業・組織活動が続けられるようになることです。
事業発展への強い意欲を、ブランドが形にするのです。

費用はどれくらいかかるのでしょうか

プロジェクトの規模や作業範囲、作業量によってフィーが決まります。お客様のご予算に応じて柔軟に対応いたします。
ご予算を超えるような場合でも、人数や作業工程を圧縮するなどして、出来る限りの調整をさせていただきます。
まずは、お客様のお話を伺った上で作業メニューと工程、見積書を提出いたしますので、スタッフまでお気軽にお問合せください。

 

用語集

あ行

アイデンティティ:
ブランドアイデンティティ。アイデンティティとは、自己同一性のことであるが、本人が本人である証、あるいは存在証明とも訳される。ブランドの外見だけでなく、どのような性格因子や特質が内包されているかを規定するのが本来のブランド戦略であるため、ときとしてブランドアイデンティティ戦略=BI戦略などと表現される。

アトリビュート:
ブランドアトリビュート。当該ブランドらしい特質。そのブランドらしさは、たとえば「常に革新し続ける」や「伝統を守り抜く姿勢」などと定義される。ブランドパーソナリティに近い考え方。

イマジンセッションTM
グラムコが2008年に開発した独自の手法。ブランドの世界観=ブランドスタイルを描き出すため、およびそのコンセンサスを組織内関連部署間で形成するためのセッション。「イマジンカードTM」と名付けられた言語と色を結びつけたカードを選択していくことで、現在のブランドの世界観と、目指すべき世界観を形づくっていく方法。その世界観を一枚のコラージュボードにしたものを、「イマジンボードTM(後出)」と呼んでいる。イマジンカードとイマジンボード、イマジンセッションは、グラムコがビジネス特許を出願中である。

イマジンボードTM
ブランドの世界観を統合的に可視化する一枚の絵。競合のイマジンボードも作成し、対比させることで、より世界観を鮮明にすることが可能である。ブランドスタイルを決めていくときの最終段階で開発する。

インターナルブランディング:
内的ブランド啓発活動ともいう。ブランドコンセプトを組織内で共有し、またコンセプトを踏まえた行動を取るための啓発活動。ブランドの接点としてもっとも重要といわれる「人(社員等)」の接点を整備する、という観点も含まれ、組織一丸となってブランドビジョンを達成するための組織活性化活動とも位置づけられる。近年取り組む企業が増加している。

印象管理:ブランドの世界観(ブランドスタイル)が、様々なメディアで同様に再現できるように、印象自体をマネジメントすること。近年の新しいブランドマネジメント手法のひとつである。

ウェブブランディング:
インターネット上の自社サイト(ホームページ)は、近年、確実にブランドの最初の接点、つまり顧客ターゲットが最初にチェックするメディアとなっている。速報性、更新性も高く、企業が自らマネジメントできる媒体である。B2C企業のみならずB2B企業や中堅中小企業にとっても、重要なブランド接点といえる。このサイト内に、ブランドコンセプトに則った自社ブランドの世界を描き込み長期的に管理することがウェブブランディングである。また、外部に積極的に開示したいブランドメッセージを掲載したり、最新の手法を駆使してブランド関連情報を配信するなど、さまざまな試みが可能。SEO(Search Engine Optimization)対策もしっかり実施することが大事。

エクスペリエンス:
ブランドエクスペリエンス→(ブランド)体験。

エッセンス:
ブランドエッセンス。当該ブランドの価値を集約したもの。

か行

可視化:
ブランドコンセプトを目に見える形にすること。一般的にブランドのシンボルやロゴに加えてブランドカラーなどを指す。イメージボードや広くブランドスタイルなども、この可視化の一貫といえる。

価値評価:
ブランド価値評価。年に一度ランキング形式で発表されるものとしては、知名度の高いブランドの価値を金額や指数に換算する伊藤日経モデル(日本・日本経済新聞発表)やブランドランキング世界トップ100(米国・ビジネスウィーク発表)などが知られる。算定方式はいろいろあるが、そのうちビジネスウィークが公表しているものはプレミアム利益法と呼ばれ、将来のキャッシュフローを算定し、そのうちブランド力によって生み出されるキャッシュフローを測定し、そこからリスクなどを差し引いて、現在の価値を割り出す方法である。自社独自の価値評価方法を持つ企業もある(注:ここでいう価値とは資産価値のことであり、ブランドがステークホルダーに提供する価値=ブランドバリューとは異なるので要注意)。

カラーパレット:
ブランドデザインのうちのカラーは、基本的に使用されるロゴなどに配されたカラー(コーポレートカラー、ブランドカラーなどと呼ばれる)のほか、ウェブやブロシュア、パンフレット、ショールームなどの空間に優先的に使用される色彩群がある。その企業、そのブランドらしさが滲み出るブランドの気質とも呼ぶべきものが表出するこれらの色をカラーパレットとして選定し規定する。分かり易く説明すれば、次のようなことである。画家、ゴッホとシャガールの色遣いを見て、すぐに双方が見分けられるのは、カラーパレット(パレットにあらかじめ置かれた絵の具の色)にそれぞれの特性があるからである。

企業価値:
企業活動を円滑なものとし、成長発展を支えていくためのさまざまな価値。株主・投資家から見ると当該企業の成長力を担保する価値。そのため、近年、企業価値を高めることを経営課題として掲げる経営者が増えている。有形、無形の資産や、人材力、ネットワークなどがあり、ブランド力やCSRへの対応力なども、企業価値を構成する要素である。

機能価値:
ないしは機能的価値。当該ブランドが顧客・ステークホルダーに提供することができる、他が真似しづらい特別の性能や品質のこと。車なら、加速性能や静粛性、食品なら味や香り、舌触りなどのことである。ただ、これらが優れているだけではブランドにはなれない。情緒価値が必要である。

キャッシュカウ:
商品ブランドの中で、過去から長期に亘って売れ続け、かつ広い顧客認知を獲得しているブランド。瞬発力や強い訴求力が無くとも、永続的利益を企業にもたらす。

クリエイティブブランディングアプローチ:
CBA。ブランド構築作業の中で、とりわけ創造性を発揮しながら取り組む姿勢と、その姿勢を反映した開発技法を指す。ブランドスタイル、ブランドのトーン&マナーを規定する際など、それ自体がクリエイティブワークの場合もあるが、プレリサーチにおける創造的で奇抜な調査手法、ブランドパーソナリティ規定における絵札合わせなどの技法、戦略顧客を関係者間で共有するためのビジュアルプロファイリング(顧客像の視覚化)作成なども該当する。

クレド:
信条。あるいは憲章。当該ブランドが守り抜き貫きとおすべき、ゆるぎなき考え方であり、行動の指針である。リッツカールトンホテルのクレドはことさら有名。

グローバル・ローカル:
ブランドの世界展開において、これまでは一つの世界観やコンセプトを全世界統一で行うという考え方が一般的であったが、国や地域間で、顧客の感性や文化的背景、市場成熟度などが異なることから、ローカル事情に合わせた適応を図るべく、ブランドの基盤は共有しながらも補正を掛けていこうとする考え方が台頭している。

言語化:
ブランドコンセプトを明文化すること。関係者だけでなく、広く一般の人にも理解できるような、分かり易くブレのない明確な言語定義を行う。

貢献:
商品、事業などの子ブランドが、コーポレートブランド、つまり親ブランドを下から持ち上げることを指す。リフティングともいう。商品ブランドの著名性や特質によって、親のブランドが輝きを増すというケースは多々ある。しかしこのとき、親子関係、つまりブランド体系上の関係が明確にされていないと、子ブランドは親ブランドに貢献することができない。

行動指針:
企業人がブランド理念などに準拠し、企業価値を高めるために取るべき行動の指針。ブランドアクションの明示化。行動基準、行動理念、行動原則などというが、基本的に複雑化せず、誰にも分かりやすく行動しやすい規定とするべきである。「取るべき行動」「取るべきでない行動」というように、対比で示す場合もある。

コーポレートブランド:
略してCBという。企業のブランドであり、その傘下に展開されるあらゆる事業ブランド、カテゴリブランド、商品ブランドの上位に位置する。個別の商品ブランド強化を図るよりも、コーポレートブランドのパワー強化に資源投下したほうがより効率的であると同時に、本質的でもある。また、コーポレートブランドの強化は、異業種への参入障壁を押し下げる効果や、組織内のベクトルを合わせる効果もある。

コミュニケーション:
ブランドコミュニケーション。当該ブランドの価値の、顧客への伝達。ブランド広告、CM、ウェブなどのほか、ショールーム、店頭演出(VMD=ビジュアルマーチャンダイジング)、プロモーション、キャンペーン、ライブイベントなどがある。

コンセプション:
ブランドコンセプトを構築すること。プレリサーチの後、当該ブランドのブランドモデルTMを開発すること。

さ行

サイン:
ブランドロゴやシンボルマークを展開する展開先として重要な看板類の総称。案内板やピクトグラムもサインと呼ぶことがある。

3C分析:
マーケティング用語だが、ブランディングリサーチでもよく用いる。Competitor(競合)、Customer(顧客)、Company(自社)についての現状をとりまとめて、環境を把握する方法。

CSR:
企業の社会的責任。Corporate Social Responsibilityの略。近年取り組む企業が世界的に増加している。CSRはSocial Contribution(社会貢献), Corporate Governance(企業統治), Accountability(説明責任)の三つに分解して考えることができる。このうち社会貢献については、当該企業のコーポレートブランド「らしさ」の表出が肝要である。本業関連貢献であれ、メセナのような非業務関連貢献であれ、ブランドパーソナリティやブランド価値、ブランドビジョンが伝わるような貢献のかたちが望まれる。また、説明責任では、ブランドコンセプトを共有したCSRレポートの作成が効果的。CSRとブランド戦略は緊密な関係にある。

視覚監査:
英語ではVisual Auditという。現在展開されているブランドロゴ使用状況やブランドスタイルを把握するために、プロジェクトの冒頭で実施する調査。主にデザインチームが中心となって、広告、印刷物、各種コーポレートアイテム、サイン、店舗、ウェブなどを点検し、問題点や展開上の制約事項などを把握する。必要に応じて、競合各社の監査も、入手可能な範囲で行うことがある。

シルバーブレット:
銀の弾丸、という意味。ブランド体系の中ではコーポレートブランドではなく、事業やカテゴリや商品のブランドであるが、コーポレートブランド全体に+の影響を及ぼし、コーポレートブランドの価値自体を押し上げるような勢い、存在感のあるブランドを差していう。

情緒価値:
ないしは情緒的価値。ブランド提供価値のうち、ステークホルダーの情動に訴えかける価値のこと。機能価値と対を成す概念。人が何かに憧れを感じるとき、その何かの機能面だけを見ているのではない。むしろ、そのものを持つことで覚える誇りや、そのものを利用することで感じるワクワクした感情などが羨望の的となる。この情緒価値が提供できない企業組織は、ブランドとして成功することが困難である。ブランドオーラともいうべき価値である。

商号:
企業として設立する際に(あるいは名称変更の際に)、各国の法務関係局に届け出て登記する社名。社名であっても商標(ブランド名)ではないので、登記し商号を確立していたとしても、商いの場面や広告展開などには使用できないので、別途商標登録が必要である。

商標:
ブランドの名称やシンボル、ロゴなどの形・色は、各国の商標管理を司る役所にあらかじめ出願し、審査を受けて、権利を確保することが肝要。この権利を商標権といい、同じ国内であれば全国区で使用を担保するものとなる。逆に商標権を獲得せぬまま使用すると、他社の保有する権利に抵触し、使用差し止め請求を受けるリスクがある。

商標調査:
上記の商標権を獲得できるか否かを、商標専門家(たとえば日本なら弁理士、中国なら商標代理人)に依頼し事前調査すること。ただし、この調査を経ても、90%から95%程度の確証は得られるものの、100%の保証は無いことを覚悟すべきである。

商品開発:
商品が良くなければ、いくらブランドコミュニケーションなどに投資しても意味がない。B2Cの事業ブランディングなどでは、特に商品開発がブランディングの成否を決するのはいうまでもない。プレリサーチで競合や市場の環境、戦略顧客のライフスタイルなどを把握。トレンドだけを追うのではなく、長期的な視座に立って商品開発を進める必要がある。

スコアカード:
ブランドスコアカード。ブランド価値向上に部門・部署がどの程度貢献したかを評価する。目標を設定し活動を展開するマネジメント手法。

スタイル:
ブランドスタイル。ブランドの世界観を構築すること。一目見ただけで当該ブランドが想起できるような世界観が構築できれば、さまざまな顧客やステークホルダーと触れ合う場所で、それを等しく表現すればよい。近年、こうしたスタイルを開発する企業が増えている。

スタイルガイド:
ブランドスタイルガイド。各ブランド接点でボイスやトーンがばらばらにならないように、統一的に見せる必要がある。当該ブランドらしい世界観を、各接点で共有しようとする試みがブランドスタイル管理、乃至は印象管理であり、その管理を簡単にするためのガイドがスタイルガイドである。VIマニュアルのような絶対的なルールではなく、クリエイティブワークを縛り過ぎないように、ガイドとして定めるところが多い。先進的なブランド管理ツールである。

ステークホルダー:
直訳すると「馬券を持つ人」。当該企業、当該ブランドと何らかの利害関係を取り結んでいる人々。顧客、取引先、株主・投資家、社員・従業員、地域社会、広く社会全体が含まれる。

ストーリー:
ブランドストーリー。当該ブランドにまつわる物語。ブランドストーリー開発とは、ブランドの背景にあるさまざまな伝説や秘話などを発掘し、連結し精査することで、当該ブランドにかかわる一編のシナリオをまとめ上げることである。

スペースブランディング:
空間を通してブランドを伝える手法あるいは概念。たとえばショールームなどはその典型だが、空間では視覚情報だけでなく、聴覚・嗅覚を刺激する情報の投与も可能となる。五感にアプローチする演出で、ブランドを効果的に伝達できる、もっとも重要なブランド接点が空間といえる。オフィス、店舗など、そこに空間があれば、ブランドコンセプトに準拠した展開が可能。スペースブランディングでは、店舗の人と顧客との円滑なコミュニケーションに配慮することが要諦。店舗店員の教育は、「ブランドの人」としての振舞いを念頭に、万全を尽くすべき。

セッション:
ブランドセッション。ブランドコンセプトを関係者間で検討し議論するための場。横断的な部署から関係者を入れて、多面的検討を行う。

接点:
ブランド接点。ブランドとステークホルダーが触れ合うコンタクトポイントのこと。一般的には商品そのもののほか、パッケージ、広告やCM、ウェブ、看板サイン類、パンフレット・カタログ類、名刺、店舗を持つ業態であれば店舗、店舗を持たない業態でもオフィス、展示会、ショールームなどがある。また、顧客相談窓口の人の応対をはじめ、一般企業でも電話応対、営業マンの振る舞い、店員の振る舞いなど、人というブランド接点も極めて重要とされる。

接点連鎖:
ブランド接点連鎖。グラムコではこれをブランドリングTMと呼んでいる。接点の項で説明した数あるブランド接点間で、語っていることや見えている姿がばらばらでは、ブランド認知の効率が悪化する。接点間でボイスやトーンを合わせること、つまり接点を繋ぐブランドリングによって、ステークホルダーを囲い込むことが望ましい。

戦略顧客:
当該ブランドがとりわけ取り引きしたい、お付き合いしたいと思う顧客群のこと。あるいは、もっとも共感してもらいたい顧客群、と言い換えることもできる。それ以外の顧客と取り引きしないというわけではないが、ものづくりにせよサービス開発にせよ、想定顧客無しには難しい。他方、顧客規定を行うことにより、自らの振る舞いやブランドパーソナリティ規定をはっきりさせることが可能となる。

想起:
ブランド想起。何かを見たとき、聞いたとき、触れたとき、当該ブランドを思い起こすこと。ブランディングでは、顧客・ステークホルダーに、当該ブランドを想起してもらうためのきっかけや印象、世界観を構築する。また、何を見、何に触れたときに想起するのか、パーセプションリサーチも重要。

た行

体系:
ブランド体系。ブランド構造などともいう。これを三角形の図形に当てはめてみると、最上位に位置するのがコーポレートブランドであり、その下に、事業ブランド、カテゴリブランド、ラインブランド、商品ブランドという階層構造が存在する。事業間でこうしたブランド階層がばらばらになっていたり、コーポレートブランドがうまく商品ブランドを支援できない構造になっていることもある。現状のブランドをすべて棚卸し(ブランドインベントリ)して、体系づけることが肝要である。これらのブランドの上下関係や横断的関係をブランド体系という。

体験:
ブランド体験。ブランドの世界観を、当該ブランドのターゲットである戦略顧客に感じてもらうこと。たとえば商品に触れ、試用してもらい、その機能的価値を理解してもらうこと。あるいはブランドストーリーを伝えるなどして、当該ブランドへの興味関心を惹起さしめることで、情緒的価値を体感してもらうこと。ブランド体験の「場」の設計が重要。

知覚品質:
使用したり体験する前の状態で、当該ブランドを見たり聞いたりした段階で戦略顧客が感じ取る品質感。食品なら実際の味や吟味された原材料の質、靴なら実際の履き心地や耐久性などが本来の品質といえるものだが、当該ブランドの外見やデザイン性、あるいは放つオーラのようなもので察知される品質感。

知的財産:
インテレクチュアルプロパティ。知的創造活動の成果。それに対する財産権が、知的財産権である。特許権などの工業所有権、著作権、商標権などから成る。国家的にも企業的にも知的財産保護の動きが高まっている。

ディビッド・A・アーカー:
米国カリフォルニア大学の元教授。ブランド論の権威として知られ、今日のコーポレートブランド構築に関する礎をなす概念を数多く打ち立てた人物。

提供価値:
ブランドバリューともいう。企業・組織として顧客やステークホルダーに手渡せる、他が真似することのできない独自の価値。ブランドコンセプトの核となるものであり、情緒的価値と機能的価値の二つからなる。

DNA:
ブランドの遺伝子。当該組織には、創業期から脈々と受け継がれた個性的な性格因子が存在するものである。これらのうち、ブランド構築に際して継承すべきもの、より強化すべきものを規定する。企業などの組織体は、人体と異なり新たなDNAを取り込むことも可能であることから、過去、現在とも組織内には存在しなかったものの今後必要とされる因子を、付加すべきDNAとして規定することもできる。同様に、削除すべきDNAも規定する。

デザイン:
ブランドデザイン。ブランドモデルTMを構成する10の要素のうちのひとつ。ブランドを象徴するデザイン。ブランドシンボル、ロゴ、サブエレメント、カラーやブランドスタイルなどから構成される。

統合分析:
ブランド構築におけるプレリサーチの締め括りとして、顧客や市場、競合などの環境を把握分析したあと、これらに基づいてブランドの今後の姿をどのように規定すればいいかを指し示す、横断的な分析。

ドライバー:
ブランドドライバー。当該ブランドを牽引し、ブランド力を高める推進役となる因子。

トーン&マナー:
ブランドスタイルを決めるにあたっての、基本的な要素。ルック&フィールとほぼ同義。トーンは色や陰影、明度、彩度、色相、写真やイラストの雰囲気や調子まで含まれる。マナーはその使い方。

トラッキング:
ブランドトラッキング(リサーチ)。ブランド知覚の変化を追尾する調査。競合の知覚変化なども追いかける。B2Cブランドでは毎年、B2Bブランドでも3年に一度程度は実施し、その変化を読み取り改善の方向性を導き出すことが大事。

な行

認知:
ブランド認知。当該ブランドを知覚し認識すること。ただ、認知させるだけでは購買行動には結びつかず、認知→理解→共感→行動、の流れを作り出さねばならない。

ネーミング:
ブランドネーミングは、新会社、新事業、新商品などを立ち上げる際に行う必要がある。あるいは、複数社の統合時にも新社名として必要となるかもしれない。コンセプトを踏まえて価値が伝達しやすい名称が理想である。そのほか、耐久性や非類似性に留意するとともに、グローバル展開する際には、主要市場で別の意味や悪い意味とならないか、ネイティブチェックを行う必要がある。非類似性という観点からは、商標調査も必須である。

は行

パーソナリティ:
ブランドとしての人格。本来、組織全体の気風(企業であれば社風)のようなものであるが、ブランドコンセプト規定時に明確化し、ブランドとしての在るべき振舞い方を指し示すようにする。このパーソナリティは、内的ブランド啓発活動(インターナルブランディング)における企業行動、社員行動の指針となるとともに、ブランドの世界観を描き出す印象管理、あるいはトーン&マナー規定の際の土台ともなる。

バリュー:
ブランドバリュー。ブランドの提供価値のこと。ブランドコンセプトの中核を成す概念であり、他社、他ブランドに真似のできない独自の提供価値を指す。ベネフィット(便益)をも包含する概念。

B2C:
Business to Consumerの略。一般消費者を対象とした業態のこと。直接顧客に対面し販売していなくても、一般消費財、耐久消費財などのメーカーもこのB2C業態である。B2C企業などという。BtoCとも表す。

B2B:
Business to Businessの略。B2Cに対して、一般消費者を相手にせず、企業間取り引きに特化した業態を指す。一般消費財に組み込まれる部品などの製造については、最終的に消費者の手元に渡るものの、一旦コンポーネントメーカーを介するため、B2Bの範疇となる。B2B企業などという。BtoBとも表すことがある。

ビジュアルアイデンティティ:
Visual Identityを略して一般的にVIという。コーポレートブランドの価値やコンセプトを可視化した、ブランドシンボルやブランドロゴなどを中心に、カラーシステム、サブエレメント、グラフィックエレメントなど、ブランドを象徴するデザイン要素一式をこのように呼ぶ。VIシステムといった場合は、これらの使い方のルール規定を指し、VIマニュアルといえばそのルールを纏め上げたルールブックのことをいう。

ビジュアルプロファイリング:
戦略顧客のライフスタイルを可視化する作業。どんな家に住み、どんな食事をし、どんな服を着て、どんなところに出かけるのか、などを一枚のコラージュにまとめあげていき、関係者間で理解を促進し、共有するためのもの。

ビジョン:
ブランドビジョン。ブランドとして将来かくありたい、乃至はあるべき姿を明文化したもの。現在実現できていなくても、将来必ず実現するという意志の表明。社会的な意義を包含するものが多い。

ビデオ:
ブランドビデオ。ブランドブックの映像版として、近年ブランド戦略導入企業で制作されることが多い。社員が登場して自社ブランドについて語るものや、ブランドスタイルのルック&フィールに従って、社員の心に訴えかけるスタイリッシュなものなどがある。DVDにして全社員に配布する企業もある。

ファシリテータ:
ブランドセッションを進行し、議論を活発化させる役割を担うキーマン。単なる司会役ではなく、全体整合や構築方向性を見極めつつカタリスト(触媒)の役割も担わなくてはならないため、経験や知識が要求される。

ブック:
ブランドブック。ブランドコンセプトを主に社内で共有するための教科書。その原点は、著者の考えでは、北欧航空会社、スカンジナビアンエアライン(SAS)が80年代に開発した通称レッドブック、正式名「真実の瞬間」(A Moment of Truth)に発する。同社の経営が競合乱立の中で危機的状況に追い込まれたとき、顧客は僅か数秒の瞬間で、SASの社員の行動の背景を見抜いてしまう。ゆえに社員一人一人の行動がエアラインとしての勝敗、存亡を決する、と説いたもの。現在では、多くの企業が、ブランド戦略導入時に、インターナルブランディングの教材として作成している。社員参加型で制作したり、デザインにブランドスタイルを籠めたり、外部の人の目に触れることを想定して開発したりと、さまざまな種類のものがある。

ブランディング:
ブランド構築に関する一連の活動の総称。グラムコでは、この一連の工程を、プレリサーチ→コンセプション→ブランドの言語化→ブランドの可視化→ブランド体験設計→ブランド管理・アセスメント、の6ステップで捉えている。

ブランディングファーム:
ブランド構築を行う企業・組織を補佐するブランドコンサルティング会社のこと。一部デザインに特化したファームも含まれる。グラムコは日系専業ブランディングファーム。

プレリサーチ:
ブランド構築における最初のステップ。当該ブランドが置かれている現況をつぶさに洗い出す調査。顧客環境、業界環境、競合環境、市場環境に関する各調査があり、また、現状のVI展開状況をアイテムごとに見ていく視覚監査、店舗監査なども含まれる。

プロミス:
ブランドプロミス。当該ブランドとしての、ステークホルダーへの約束。

ペルソナ:
年齢や性別だけでなく、戦略顧客のライフスタイルや行動様態、趣味、価値観などを描出し、戦略顧客像をより鮮明化する手法。定量的なデータから、商品やサービスにおいて重要なターゲットセグメントを抽出し、実際のターゲットへのインタビューなどによる定性的なデータを収集。さらに定量・定性両方のデータを組み立てていく。商品・サービス開発などの際に規定する。戦略顧客関連の言葉であり、提供者側の性格を規定するパーソナリティとは異なる。

ポジショニング:
ブランドポジショニング。市場の中で、当該ブランドが競合と対比した際にどのようなポジションを取るべきかを決めること。現下の状況をリサーチで把握した上で、ブランドビジョンや戦略顧客を意識し、リポジションする先を決める。

保証:
エンドースメント。ブランドとはそれ自体が品質の保証である、という考え方もあるが、ここでいう保証とは、親ブランド(コーポレートブランド)の子ブランド(たとえば商品ブランドや事業ブランド)に対する保証という意味である。親ブランドは子ブランドが未成熟であっても、親のブランド力の威光で、信頼を獲得しやすく、またデビューしやすくなる。当該親ブランドが保証しているのだから、新しい子ブランドも信用できるだろうと、顧客は考えてくれるのである。その親子関係が明確に見えるよう、ブランドの体系を整理しておかねばならない。

ポリス:
ブランドポリス。ブランドの使用規定に抵触するような使い方や行動を監視する立場のこと。柔軟なブランド運営に対して、厳しい枷をはめた運営を行う企業で見られる役割。

ま行

マーケティング:
商品の販売やサービスを促進するための一連の活動。近年は、販売活動において、ブランディングはマーケティングと対を成す概念となっている。ブランドマーケティングといった場合には、当該ブランドの価値を高めていくための、販売促進につながる活動を指す。

マルチブランド:
複数の異なるブランド名を用いて、広く市場を押さえようとするブランド展開戦略。グラムコでは次の3つに戦略分類乃至は構造分類している。
1.一つの感性を持った顧客を囲い込むように複数のブランドを配置していく「顧客囲い込み型」。
2.廉価なブランドから高級なブランドまで取り揃え、顧客を上へ上へと引き上げていこうとする「顧客育成型」。
3.すべての所得層、感性層を補足しようとする「顧客網羅型」。

無形資産:
インタンジブルアセット。土地、建物、製造設備などの有形資産と区別していう。無形資産には、特許権などの工業所有権、専売権、著作権、特別な技能などとともに、ブランドが含まれる。ブランドを構成する要素のうち、商標権は各国の商標管理管轄の役所に登録される。近年は、有形資産を伸ばした企業より、無形資産の留保を高めている企業のほうが、成長力が高いとされている。

メッセージ:
ブランドメッセージ。ブランドモデルTMの10の要素のひとつ。明文化されたブランドビジョン、ブランドミッション、ブランドバリュー、ブランドアクションなどから構成される。また、ブランド価値やブランドビジョン、ブランドパーソナリティなどを一言に集約して表現したブランドスローガンも、このメッセージの一部である。

モデル:
ブランドモデル。グラムコが、ブランド企業と認識されている数百社の企業を分析して導き出した、ブランド構築の際に活用するテンプレート。中央にブランド提供価値、ブランドビジョン(乃至はブランド理念、ブランドプロミス)、外周にデザイン、メッセージ、パーソナリティ、戦略顧客、ポジショニング、ブランド体系構造、ブランドマネジメント手法、ブランド体験設計(基本方針)の8つの要素から構成される。ブランドコンセプトのプラットフォームである。

や行

四大条件:
ブランド企業となるための四大条件。社会的にブランド企業と認められる企業、数百社を調査し分析した結果、グラムコが抽出した、これらの企業が持ち合わせている要素をまとめたもの。
1.卓抜性(匠の技)、
2.公知性(戦略顧客に浸透している知名度)、
3.独創性(他にない奇抜な発想)、
4.伝説性(ブランドにまつわるちょっといい話)の4つから成る。

4P:
マーケティング論で規定される、販売に必要な4つの要素。Product, Price, Place, Promotionの4つであり、いずれが劣っていても優れた販売成果を挙げることはできないとされる。

ら行

ランキング:
ブランドランキング。ブランド価値評価ランキングのほか、独自のスコアを用いたランキング(日経BP社)などもある。また、都市や地域のブランド力を順位付けたものもある。こうしたランキングも参考にはなるが、その結果に一喜一憂するのはブランディングの王道とはいえない。独自の指標を設け、トラッキングリサーチなどの自主調査でステークホルダーの評価変化を追うことのほうがむしろ重要である。

リポジショニング:
ブランドリポジショニング。これまでの市場における立ち位置を、顧客嗜好の変化やこれからの市場変化、あるいは企業としてのビジョンの変化などに照らし合わせて移行させること。ブランドの再生を図る際などに、各種調査の結果を踏まえて実行する。

理念:
ブランド理念。ブランド価値の提供を下支えする根本的な企業としての信念。この理念なくして価値の提供は継続できないし、ビジョンを達成することも及ばない。また、理念規定にあたっては、顧客・ステークホルダーの視座で考えることが必須である。

リング:
ブランドリングTM。グラムコが提唱する、ブランド接点をひと繋がりに繋げていく手法。主にブランドスタイルを決めることで、それぞれの接点間のばらつきが無くなるようにしていくという概念。

リンチピン:
コーポレートブランド傘下のすべてのブランドに横串を差すように存在するブランド。技術ブランドなどはこれに相当する。

ルック&フィール:
ブランドスタイルを決めるにあたっての、基本的な考え方。トーン&マナーとほぼ同義。ルックは外見のことだが、ここではVIなどの基本要素の使い方やフォーマットのことを指す。フィールは見る人にどうブランドの世界観を感じてもらうかということであり、広告やパンフレット、ウェブなどで使用する写真やイラストの雰囲気や構図、明るさや陰影などを決める。

レピュテーション:
風評。ブランドにより社会的な風評を高めることが重要といわれるが、最近ではレピュテーションマネジメント(風評管理)という新しい経営ツールも生み出されている。

ローカルブランディング:
国や地域の特性、とりわけ消費者や顧客企業の環境や感性を把握理解し、文化性や市場成熟度などを踏まえて、ホームとは異なるブランドコンセプトを構築する、乃至は補正を行うこと。近年、世界中でワンブランドコンセプトを貫くのではなく、こうしたローカル視点の柔軟な姿勢で取り組む企業が増えている。

わ行

ワンブランドワンボイス:
一つのブランドで全ての企業活動をカバーしようとするシングルブランド戦略。ワンボイスとは、ブランドを語るときの語り口や表現方法まで一つに統合していこうとする考え方。

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